企業が求める産業保健師になる!
産業保健師は規則正しい勤務時間なので、私生活との両立が可能です。また、安定した仕事であるため、人気の高い職業として知られています。
産業保健師になるためには、看護師の資格をはじめ、必要な資格を習得するために学校へ通い、国家試験を受ける必要があります。産業保健師を名乗るだけでも多くの苦労を伴いますが、本当に大変なのはここからです!
産業保健師を配置していない企業はまだまだ多く、配置していてもほとんどの企業で1社につき1人。そのため、求人数が少なく、簡単に採用を得られる職業ではありません。
数少ないチャンスをモノにするために、企業がどのような産業保健師を求めているのか?を的確に把握し、企業が採用したいと思える人物像にあんることが大切です。
では、多くの企業では、どのような産業保健師を求めているのでしょうか?
メンタルヘルスケアに強い保健師
『うつ病』をはじめとする精神的な病気は、真面目な気質の日本人が罹りやすい病気の1つで、平成20年には、100万人以上のうつ病患者がいると発表されました。
企業にとって働く社員は大切な財産です。心身ともに健康で働いてもらいたい=それが企業のためにもなると考えられており、産業保健師を配置して、社員の健康促進を図ります。
なかでも『うつ病』は、風邪などの疾患とは違い、長期に渡って休職しなければならないことが多く、企業にとっても大きな痛手です。
そのため、企業の多くは「メンタルヘルスケアに強い産業保健師」を求める傾向があります。民間資格ではありますが、「メンタルヘルス・マネジメント」や「ケアストレスカウンセラー」の資格を取得し、メンタルヘルスケアに強い産業保健師であることを印象づけましょう。
実績のある産業保健師
同様に、産業保健師としての実績も重宝されます。
産業保健師に限らず、一般企業は転職者を採用する際に、即戦力になる人材を求める傾向が強く、これまでの経験や成果をチェックします。
産業保健師としての実績があれば、それを最大限にアピールするためにも、履歴書や職務経歴書に実績や成果を分かりやすく記載しましょう。
また、産業保健師の資格を取ったばかりの人は焦らずに「未経験可」の求人を見つけるところから始めましょう。もともとの求人数が少ないので、さらに未経験となると勤務地や条件など、希望と完全に合致しないかもしれませんが、「未経験」を採用する企業は誠実さ、やる気、努力などを評価します。
近年は、中小企業でも産業保健師の採用を検討するケースが増えています。いきなり大きな企業では管理する社員数も多いので、できるところからチャンレンジして、産業保健師としての経験を積んでいきましょう。
なお、従業員が50人を超える企業では、社員のストレスチェックが義務付けられています。産業保健師として初めて働く場合は、あらかじめストレスチェックに関する知識を身につけておくことが大切です。