工場と一般企業とで産業保健師の働き方が大きく変わることはありませんが、一般企業の場合は傷の処置などといった治療行為はほとんどありません。
一方で工場のように体を動かす仕事ではなく、頭を使ったお仕事をする従業員が中心になりますので、健康診断の計画からフォロー、保健指導、メタボリック対策などの生活指導や健康指導、過重労働やコミュニケーションの不調によるメンタルケアが大切な仕事になります。
メンタルケアの具体的な対策として、社内従業員に対する集団でのメンタルヘルス研修も産業保健師が実施します。
また、メンタル不調者への1対1での相談や職場の上長への対応方法やアドバイス、復職する際のスムーズな受け入れの対応まで個別的で細かなフォローも求められます。
嘱託医が常駐している職場は多くはないので、集団から個人まで、ワンストップでサポートできるかどうかが産業保健師の腕の見せどころであり、やりがいになります。
1,000人以上の事業所に産業保健師全体の9割が在籍しています。1,000人以上の事業所、つまり『大企業』と呼ばれている会社は、日本の会社全体の0.3%であるしかありません。
また、その大半が都市圏に集中しており、産業保健師400人に対して行われた調査では、企業看護師・保健師全体の40%が一都三県で勤務していました。
(参考:産業保健師就業実態調査研究事業 : http://www.jpha.or.jp/sub/pdf/menu04_2_08_all.pdf)
地方でも産業保健師の仕事が無いわけではありませんが、「働きやすい職場」として離職率が低く競争倍率が高くなってしまいますので、企業での募集を探す場合には都市部を視野に入れて求人を探すことをおすすめします。
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企業への転職活動とは言え、病院への転職と比較して大きく違う準備をする必要はありませんが、倍率が高いことが多いので入念に準備をしていく必要があります。
履歴書でもっとも重要なことは「不備をなくす」ことで、その中でも誤字や脱字は最も評価が下がってしまうものです。誤字や脱字は履歴書を書いた後確認していないということになるので、まず書類作成の前提としてNGです。
病棟では、年末に一定数の看護師の退職が見込めるため、通年採用を行っている病院が多いです。しかし、産業保健師は働き手の母数が少なく退職者の予定も把握しづらいため、
産業保健師になるために、必ずしも臨床経験が必須というわけではなく、新卒や未経験でも可能性はあります。ただ、産業保健師の仕事は職場で1~2名程度の保健師さんが業務にあたる
産業保健とは、現在の労働法で定められているところでは『1,000人以上の従業員が在籍する企業で、常勤の産業保健医を選任しなければならない』とされています。
産業医は「常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに1人以上」の産業医を選任しなければならないという法律があります(3000人以上の場合は、2人以上を選任)。
産業保健師の業務の中心は健康診断の管理、保健指導、健康相談、健康予防、メンタルケアなどですが、これは一般企業でも工場でも同じです。ただ、工場では一般企業に比べて職員の怪我
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世間で言われているように、製薬企業は新薬開発の競争が激化しており、その中で製薬企業から治験業務を受託するCROや、治験を行う医療機関のサポートを行うSMOからのCRC
CRAは治験を製薬会社から委託されるCRO(医薬品開発業務受託機関)に在籍します。CROは、製薬会社の間で新薬開発の競争が激化している関係でどんどん仕事が増えているという状態
主に医療機器や用具のメーカーに勤め、フィールドナースとも呼ばれます。自社の製品をより多くの病院で正しく使って頂く事で医療業界に貢献するお仕事です。
ナースが企業で働くと一口に言っても、色々な働き方が存在します。産業保健師(企業看護師)には大きく分けて医務室、クリニカルディレクター、治験関連の3つが存在します。