産業保健師になるための3つの条件
保健師を目指すためには、3つの必須条件を満たす必要があります。
まずは、保健師になるための条件を確認しましょう。
看護師資格をもっていること
保健師養成学校に1年以上通い「保健師国家試験」の受験資格を取得すること
「保健師国家試験」に合格すること
保健師になるための条件を満たすためには?
保健師になるためには、保健師だけでなく看護師の資格も必要です。そのため、決してハードルは低くありません。保健師を目指すために必要なことを、時間を掛けてでも、一つ一つこなしていくことが大切です。
選択肢:1
看護大学を選ぶ際に「保健師指定養成校」の認定を受けた学校を選び、卒業と同時に「看護師」と「保健師」の国家試験を同時に受けると良いでしょう。
選択肢:2
卒業と同時に「保健師」の国家試験を受けられなかった場合は、看護学校や看護大学を卒業した後に、看護師として働きながら、保健師養成校に通い「保健師国家試験」を受ける方法もあります。
しかし、実際に保健師の国家試験に合格した人をチェックしてみると、看護師として勤務した後に合格している人は、たったの7%しかおらず、合格者の93%が看護大学を卒業すると同時に、保健師の国家試験も受けて資格を得ています。
保健師になるためには、1年以上養成校に通うことも国家試験の受験資格となっているため、一度、看護大学を卒業して、看護師として勤務してしまうと、業務内容がハードなこともあって、仕事と並行して勉強を行うことが難しいようです。
既に看護学校や大学を卒業しており、働きながら養成校に通う場合は、なるべく時間が規則的で、休みなども取得しやすい環境の勤務先を選びましょう。
保健師になることは非常に難しい!!
少し前のデータになりますが、平成26年の保健師国家試験の合格率は99.4%と高く、合格率だけを見ると、保健師になることは容易なのでは?と思ってしまいがちです。
ところが、保健師になるための難関は、国家試験ではなく、それ以前の受験資格を取得するところにあります。
保健師養成学校は、国内でも数が限られており、保健師養成学校への入学のハードルは、とても高くなっています。定員数も少ないため、保健師養成学校に入学するためには、かなりの成績が必要です。
大学の看護学部でも保健師の資格を取ることができますが、ここでも保健師の枠が少ないため、成績上位でなければ、国家試験の受験資格を取得することができません。
こうして見てみると、保健師になることは非常に難しそうです…。
しかし、実際に毎年、保健師の国家試験に合格して、憧れの保健師になっている人が数多くいます。大きな壁を前に、最初から諦めるのではなく、目標を持って、一つ一つこなしていくことで、保健師の国家試験を取得することができるでしょう。