産業保健師のキャリアアップ
産業保健師は看護師と比べて、決められた時間内で仕事を終えられることが多く、プライベートの時間を有効に活用することができます。
そこで考えたいことが産業保健師のステップアップです。時間を有効に使い、さらに新しい資格を取得することにより、産業保健師としてのスキルアップを実現することができます。
産業保健師は、どのような資格を取得してステップアップすることができるのでしょうか。今回は、産業保健師にオススメの資格を紹介します。
産業カウンセラー
現在も産業保健師として活躍している人は御存知のとおり、産業保健師は社員の健康管理を行うとともに、ストレスチェックをはじめとするメンタルケアまで行います。
産業保健師の資格だけでなく、産業カウンセラーの資格を取得すると、社員の健康管理だけでなく、企業で働く社員のカウンセリングを行うこともできるようになります。
自分で社員のメンタルヘルスをケアすることができるようになるため、より目の行き届き、細部まで社員の健康を守ることができます。
産業カウンセラーの資格は、日本産業カウンセラー協会が行っている「産業カウンセラー養成講座」を受講し、認定試験に合格することで取得することができます。
産業保健師として働いている保健師にとって難易度はそれほど高くありません。また、産業カウンセラーの資格を持っていると、他の企業に転職したい場合も、かなり有利になります。
この先、産業保健師としてスキルアップしたい人や転職を考えている人、給料アップを考えている人にとっては、取得しておきたい資格の一つでしょう。
労働衛生コンサルト
労働衛生コンサルタントは、企業で働いている社員の健康を維持し、その水準向上のために医学的・衛生学的にサポートする役割を担います。
産業保健師が労働衛生コンサルタントの資格を取得することで、産業保健師としての仕事内容を深めることができます。また、産業保健師として転職を考える場合にも、産業カウンセラーと同じく有利にはたらきます。
しかし、保健師が労働衛生コンサルタントの資格を取得するためには、「10年以上の実務経験」が必要です。誰でも簡単に取得できる資格ではないため、言い換えれば他の人が持っていないスキルとしてアピールすることができます。
また、条件をクリアしていても、筆記試験と口述試験の両方に合格する必要があります。試験の難易度は決して高くありませんが、受験資格を得るまでに時間が掛かる資格です。
その他の資格
これらの資格以外には、禁煙支援士や海外勤務健康管理指導者などの資格もあります。
このような資格を取得することで、産業保健師としてのスキルを磨くことができます。さらに、近年は外国人スタッフを雇用する企業が急増しているので、TOEICなど英語に関する資格もあると、大きな強みとなるでしょう。