●人気の理由その3:医療ミスリスクが小さい
1999年の横浜市立大病院での事故がきっかけで、それ以降は「医療不信」という言葉が多用されるようになりました。2005年頃からは救急や産科を中心に医師や看護師の労働環境に無理が多いということもたびたび指摘されるようになりました。
そういった状況でお医者さんは医療事故にピリピリして看護師を厳しく管理するようになり、働きにくさを感じているナースも多いのではないでしょうか。なので、ある程度病院で経験を積んで気が付くと「ベテランになって頼られる立場になってしまった。。」なんていう人に人気があるのが企業でのお仕事なのです。
●仕事は看護ではなく予防が中心
なぜ医療ミスのリスクが小さいかというと、企業保健師のお仕事は社員の健康管理や心のケアが中心になるためです。メタボリックシンドロームの予防や健康維持のための講習を行ったり、健康診断の結果を受けての面談などを行いますので、看護業務とは違ったいわゆる保険業務が仕事の中心になります。
もちろん、医療ミスとは別の意味での業務上のミスには十分に気をつける必要はありますが、命に直接関わるようなことは少ないので安心して仕事が出来るという意見は多くきかれます。