こんにちは、ハナコです。
お天気が悪い日が続き、晴れたと思ったらすっかり秋。
朝夕冷え込むようになりましたね。
茨城の皆様。先日の大雨で被災されたみなさまは、特に体調崩されないようご自愛くださいませ。
さて、今日のお題は…2016年1月から導入されるという、マイナンバー制度と産業保健師の関係について考えてみたいと思います。
■マイナンバー制度ってなに?
今更…全然知らないよ!という方は、おそらくいらっしゃらないとは思いますが…
少しマイナンバー制度について、おさらいです。
マイナンバー制度とは、生まれた瞬間から国民全員に番号が割り振られます。
そこへ社会保障、税をひも付けていこうという制度ですね。
この部分だけだと、正直国民としてはウマみはない!となるわけです。
今のところ、我々に関係しそうな部分では役所関係の書類発行の簡易化、予防接種管理など。
今後更に、ひも付けていかれる情報は増えていく方向で、話し合いが進んでおります。
国としては、納税をしっかりさせることが一番の目的ですから、マイナンバー制度開始後しばらくしたら、貯金通帳とのひも付けも決定していますね。
看護師さんのダブルワークあたりが、ちょっとグレーな話になりますが…それはまた後ほど考えていきましょう。
■医療とマイナンバー制度について
さてマイナンバー制度のざっくりした概要は、お話した通り。
では医療分野とマイナンバー制度は、どのような関係になってゆくのでしょう?
現時点で盛り込まれている、医療分野とマイナンバー制度の関係についてお話いたしましょう。
医師らが個人の診療結果や処方薬の情報を共有できるようにして、二重の投薬や検査を避ける方針が2018年から開始になると予定されています。
過剰な投薬、不必要な検査(医療機関を変える毎に行われたら、本当にムダですよね)については、医療費の削減としては非常に有効的な施策だと私も思います。
要は電子カルテを、国が運用する!(言い過ぎでしょうか?)なんて話に、近いものがありますよね。
医療機関に関しては、検査、投薬の診療報酬が減額されるという意味では少し暗い話になりますが…。
今後も健診情報や予防接種履歴の確認、乳幼児健診履歴の把握などの情報が盛り込まれる予定となっており、マイナンバー制度はお金、カラダ…つまり、自分にまつわる全ての情報が詰まった番号(カード)となりそうです。
■産業保健師とマイナンバー制度
ここまでお話すると、産業保健師とマイナンバー制度についての繋がりは、おおよそ想像がつきますよね。
産業保健師に求められる予防分野については、マイナンバーにひも付けられる個々の健康情報が大きく役立つということです。
恐らく企業の手元でマイナンバーから医療情報を引き出すことは、個人情報を考えると導入は難しいでしょう。
しかし産業保健師が在籍する企業では、必ず産業医の存在があります。
医師が健康情報や投薬履歴を確認することはできるようですので、産業医との連携で社員の健康状態を把握できるであろうことは、予防医学上では非常に魅力的な制度となるでしょう。
まだまだ不透明な部分も多いマイナンバー制度。
今後も医療分野について、マイナンバー制度と関わる部分は広がっていくと思います。
引き続き、マイナンバー制度と医療についてはニュースを追っていきたいですね。またこの場で、何か朗報をお届けできるといです★
byハナコ