2016年。明けましておめでとうございます。
本年も【ハナコの部屋】を、よろしくお願い致します。
さてみなさま、年末年始はゆっくりご静養されましたか?
勤務先が病院や施設の方は、お仕事されていらっしゃった方も多いのではないでしょうか?
大晦日は患者様と年越しそばを食べたり、お正月は病院食が少しお正月モードだったり…
一番お正月を感じられたタイミングは、「通勤の電車が空いている!」なんて看護師さんも、意外と多いかもしれませんね(^_^;)
あっという間に年末年始も過ぎ去り、これから冬休み取得の方…
たくさん働かれた分、ゆっくり英気を養っていらしてください。
さて年始早々の話題は…
年明けに話題になった『大阪北逓信病院を今年度末閉鎖へ』というニュースについて、お話したいと思います。
産業保健師を目指す方には、少し遠い領域の話かもしれませんが…
企業に勤めるという意味で、企業立病院は似ているます♪
■企業立病院とは?
そもそも企業立病院とは何でしょうか?
ウィ◯ペディアによると『従業員とその家族らの健康管理を目的として設置されたものであり、設置企業や企業健康保険組合が運営して医師ら職員は運営企業に雇用される。』とあります。
つまり、雇用主が福利厚生の一環として設立した病院ということですね。
ご存知の通り、社員のためだけに診療を行っている病院はないといっていいです。
現在は、地域の方も受け入れる一般病院です。
ただ病院名に聞いたことがある企業名が付いており、ここは企業がやっている病院だと気づきますよね。
戦後の日本の景気が上昇していく中で、企業立病院は増えてまいりました。
従業員数が多い大企業が、運営母体であることが大半です。
しかしここ10年を見ると、新しく企業立病院ができたという話は聞きませんね。
逆に企業立病院が、民間の医療法人に買収されるというニュースを頻回に耳にするようになりました。
直近ではIHI、日立、企業立に近い社会保険組合などが民間企業へ売却されました。
■企業立病院で働くメリットは?
企業立病院が魅力なのは、どのような点でしょうか?
希望される看護師の多くがおっしゃるのは「大企業の社員になれる」、これが一番の魅力に感じるようです。
雇用元の安定性、福利厚生の充実、休日の多さ、定期昇給の安定など、他病院と比較しても手厚いと感じる企業立病院が多くございます。
しかし…先にもお話したように、最近では企業立病院が売却されることが多いとあって、安定性は「?」というのが、コンサルタント経験者の本音です。
景気に連動して、利益が増減する企業にあって、病院運営は大きなリスクがあるということです。
■これからの動向
企業立病院は、これからも増えることはおそらくないでしょう。
むしろ、今後も売却の可能性は高いです!
病院運営が難しくなっている時代。そして今後の診療報酬の改定で、増々運営が難しくなってくるでしょう。
更には、公的病院も赤字問題が大きく取り沙汰されている昨今。
企業立病院とともに、先行きは不透明です。
以前のように、『企業立病院=安定』とはいえない時代です。
転職先をお探しの看護師さん、転職の際はお気をつけください。
byハナコ