こんにちは、ハナコです。
ちょっとご無沙汰してしまっておりました…
新年度ももうしばらく時間が経って、そろそろ梅雨が見え隠れする時期になっておりました。
5月って、よく5月病なんて言いますが…
4月に張っていた気持ちが切れて、ゴールデンウィークの連休で気分が沈んでしまう方が多いのだそうです。
これは看護師だけではなく、どこの業界にも共通していること…
逆に、寒い期間に気持ちがふさぎ込んでいた方が、春の暖かさとともに気持ちも上がってくる方も多くいらっしゃるようです。
コンサルタント時代には、4月、5月は年間を通してメンタルの既往歴をお持ちの方が多いと、よく話題になっていました。
さて産業保健師の方は、休職者のフォローってとても大切な業務の1つ。
今や休職者の大半がうつ病とも言われる時代。うつ病からの復職支援について考えてみたいと思います。
うつ病は再発率が高い
うつ病は一度発症してしまうと、完治する割合が低いこともよく知られています。
厚生労働省の調べでも、うつ病の再発率は約60%と発表していました。再発率60%って、本当に高い数字ですよね。
再発率の高さには、メンタルという第三者からは見えにくい部分の病ですから、再発しつつある時には気づいてあげにくことから、再発してしまうと更に症状が悪化してしまうという背景があるようです。
(もちろん、やっぱりダメだった…という本人の頑張りたい気持ちを蝕む思いもあるでしょうね。)
先日の日経新聞の記事には、うつ病で1回目休職をした期間よりも、2回目に取得した休職期間は1.5倍ほどになっている…という内容が掲載されていました。
つまり、2回目に再発して休職する場合は、1回目よりも重症化しているということです。
復職と復職後のフォロー
健康な社員の予防ももちろん大切ですが、産業保健師は休職者のフォローも大切な業務の1つ。
また休職していた社員が復職してから、今まで通りの仕事ができるようになるまでには、相当な期間が必要となります。
うつ病で復職する社員の大半は、仕事量の多さに2回目の休職に入る…というアンケート結果が多いのだそう。
適当な仕事量へ調整するよう、現場の上長とフォローすることとともに、定期的な面談で本人のケアも大切です。
更に復職前が一番不安に感じることなので、復職前の面談も直属の上長と一緒に入ることできちんと休職者の把握が必要となります。
健康体の私たちに、メンタル面を病んでしまった方の理解や、本人の思いに寄り添うことはとても難しいこと。
しかし全く完治しない病気でもないため、周りの人へのフォローの投げかけ含め、産業保健師のメンタルフォローが試される場だと思います。
今やメンタルヘルスは、産業保健師の仕事の大半になっている…といっても過言ではありません。
byハナコ