企業への狭き門を突破するには、転職のパートナーであるエージェントの方のサポートが重要です。
今回は、これまで看護師さんの企業への転職を3回に渡って成功させて来た実績のある、現役の転職エージェント上岡雄介さん(仮名)に、企業への転職を成功させるための秘訣についてお伺いました。
会社には内緒でインタビューに出ていただいているので顔出しNGですが、小出恵介似の爽やかな好青年です!
―― 企業への転職志望者は最近も多いですか?
非常に多いですね。求人数はそこまで増えていない印象ですが、転職希望者は毎年徐々に増えているような感覚がありますね。
―― 転職希望者さんに対して思うことはありますか?
いつもお話しているのは、本当に企業に転職したいのか、転職出来た場合に企業に貢献出来るのかを自分自身でよく考えてくださいとお伝えしています。というのも、御存知の通り企業への転職は難易度が非常に高いので、途中で転職を諦めざるを得ない人や、転職出来たとしても数年かかってしまうケースもありますので。
―― 安易な気持ちで目指すべきではない?
そうですね。そうこうしているうちに条件の良い転職先を逃してしまう可能性もありますので。但し、本気で転職したいという方には当然支援は惜しみません。失敗したとしても、その過程で身につけたことは確実に役に立ちますから。
―― 企業側の看護師・保健師の求人は増えていると聞きますが。
最近では中堅・中小企業の中にも看護師や保健師を社内に置くところが増えていますので、募集の数自体は増えていると思います。しかし、社内のコネで採用が決まっているケースも多いので、転職市場に出てくる数としては依然として少ないという状態です。
―― 転職者にとっては厳しい状態が続きますね。
そうですね。しかし、そういったコネを自分でつかむことで転職に成功したケースもあるみたいです。中には、看護師を置いている企業のお偉いさんに徹底的に人脈を作って転職に成功したという人もいらっしゃいましたね。
―― そういった特別な方法でなく、転職するのは難しい?
当然難易度は高いですが、オリンピックに出るとかノーベル賞を取るとかいうレベルの話ではありませんので(笑)、しっかり準備することで確率を上げることは出来ると思いますよ。但し、努力が必要ですので、生半可な気持ちでは難しいです。
―― 具体的にはどのような努力が必要なのでしょうか?
まずは多くの求人と出会うことが必要です。そのためには転職のエリアを小さく絞らない方が良いですね。地方だとほとんど出て来ませんので、いずれかの地方中枢都市は転職のエリア内に入れておく必要があります。それから、短期で決めようと思わないことですね。期間を広く持つことで多くの求人に出会うことが出来ます。
特に、合格率が低いこういったケースの転職ではモチベーションをキープすることと、不採用でも変に落ち込まないことが非常に重要になります。なので、「来年の春くらいまでに決まれば」などの少し余裕をもった転職活動をすることで心理的にゆとりを持つことが出来ると思います。
―― どこで求人を探すのがベストでしょうか?
一般の看護師さんの転職と同じですが、やはり看護師の求人サイトがメインになると思います。大手を中心に3~4サイト程度の利用がベストです。それにプラスしてハローワークも使えると思います。それから、見逃せないのが折込チラシに入っている求人の広告ですね。これを我々のようなエージェントのところに持って来られるケースも多いです。
―― では、求人を見つけた後で合格までの確率を高めるには?
選考は大きく分けて履歴書と面接の二つがありますが、どちらも小手先のテクニックでの合格は難しいと言えます。というのも、面接官は徹底的に「使える人材かどうか?」を聞いてきます。なので、すぐにでも現場で活躍できる能力を備えて、アピールする必要があります。
―― 具体的には?
わかりやすいのは資格ですね。看護師だけよりも保健師の方が今は圧倒的に採用率が高いですね。それから衛生管理者、産業カウンセラーなどもアピールしやすいですね。但し、ただ資格を保有しているだけではなくて、そういった資格で身につけた知識を過去にどのように活かしたかというストーリーも重要です。資格以外では、労働安全衛生法についての知識もアピールポイントになると思います。
しかし、こういった資格や知識も持っているだけでは全く不十分です。アピールポイントになるのは、こういった資格や知識を活かして過去にどのような成果を上げたか、そしてこれからの仕事でどのように活かせるかを面接官にイメージさせることです。このあたりが一つの線でつながれば、面接官としては候補に残さざるを得ないと思われます。
―― やはり入念な準備が必要ですね。
そうですね。それから、企業でのお仕事は健康管理の対象として社員さんのお話を聞き、きちんと伝えるということが大きなミッションになります。ですので、面接の際にきちんと話を聞いて的確に返答出来ているかということも見られています。従って、的を得ない回答をダラダラ続けることや、質問への理解が曖昧な状態での返答も好まれません。
それから、企業ごとに求めている人物像を可能な限り事前調査することも重要です。これは本人が直接確認するのは難しいですので、我々のような仲介企業に聞いてもらうことが重要ですね。その企業がどういった方針で採用を考えているか、さらに採用者のポジションはどういったところになるかで、選考でアピールすべき内容は大きく変わります。
―― では最後に、転職希望者にひとこと
企業でのお仕事は病院とは一味違うやりがいを感じられる、とても重要なお仕事です。病院や企業に限らず、多くの選択肢がある看護師さんだからこそ、自分にピッタリの転職先を探す権利があると思いますので、頑張ってください!
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企業への転職活動とは言え、病院への転職と比較して大きく違う準備をする必要はありませんが、倍率が高いことが多いので入念に準備をしていく必要があります。
履歴書でもっとも重要なことは「不備をなくす」ことで、その中でも誤字や脱字は最も評価が下がってしまうものです。誤字や脱字は履歴書を書いた後確認していないということになるので、まず書類作成の前提としてNGです。
病棟では、年末に一定数の看護師の退職が見込めるため、通年採用を行っている病院が多いです。しかし、産業保健師は働き手の母数が少なく退職者の予定も把握しづらいため、
産業保健師になるために、必ずしも臨床経験が必須というわけではなく、新卒や未経験でも可能性はあります。ただ、産業保健師の仕事は職場で1~2名程度の保健師さんが業務にあたる
産業保健とは、現在の労働法で定められているところでは『1,000人以上の従業員が在籍する企業で、常勤の産業保健医を選任しなければならない』とされています。
産業医は「常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに1人以上」の産業医を選任しなければならないという法律があります(3000人以上の場合は、2人以上を選任)。
産業保健師の業務の中心は健康診断の管理、保健指導、健康相談、健康予防、メンタルケアなどですが、これは一般企業でも工場でも同じです。ただ、工場では一般企業に比べて職員の怪我
工場と一般企業とで産業保健師の働き方が大きく変わることはありませんが、一般企業の場合は傷の処置などといった治療行為はほとんどありません。
世間で言われているように、製薬企業は新薬開発の競争が激化しており、その中で製薬企業から治験業務を受託するCROや、治験を行う医療機関のサポートを行うSMOからのCRC
CRAは治験を製薬会社から委託されるCRO(医薬品開発業務受託機関)に在籍します。CROは、製薬会社の間で新薬開発の競争が激化している関係でどんどん仕事が増えているという状態
主に医療機器や用具のメーカーに勤め、フィールドナースとも呼ばれます。自社の製品をより多くの病院で正しく使って頂く事で医療業界に貢献するお仕事です。
ナースが企業で働くと一口に言っても、色々な働き方が存在します。産業保健師(企業看護師)には大きく分けて医務室、クリニカルディレクター、治験関連の3つが存在します。