企業への転職経験者に話を聞いてみたいけれど友人に経験者がいない! というあなたのための特別企画!産業保健師への狭き門を突破するためのコツを伝授して頂きます。
―― 産業保健師を目指した理由は何ですか?
企業で働いている友人の話を聞いたことがきっかけですね。それまでは全然興味も無かったんですが、聞いているうちに勤務時間も仕事内容も自分に合ってるような気がしてきて。
―― 具体的には何が魅力的だったんですか?
A.やっぱり夜勤が無いことと土日休みってところですかね。ナースになるということはこの2つをあきらめることだと思っていましたから、そんな夢のような職場で働いている人がいるのかと(笑)で、時期にも寄りますが残業は基本的に少ないですね。健康を増進する立場なので、私達が残業している場合ではないという雰囲気がありますね。
―― 以前の勤務先は早く辞めたいと思っていたのですか?
すぐに辞めたいとは思っていませんでした。ただ、年次が上がるごとに責任は大きくなっていくし、徐々に仕事に行くのが憂鬱になっていたのは事実ですね。特に命に関わることなので、「失敗出来ない」というプレッシャーが強くなっていたと思います。 その点、企業でのお仕事はもちろん重要ですが、直ちに命に関わることはないので安心して仕事が出来るんじゃないかという期待はありましたね。こんなこと言うと怒られそうですけど(笑)。
―― 今はどんな職場に勤めていらっしゃるのですか?
全国に支店があるお菓子のメーカーに勤めています。私がいるのは地方の事務所なんですが、看護師・保健師はその事業所には4名います。全国には30~40人くらいいると思います。
―― その会社とはどのように出会ったのですか?
転職サイト、ナース人材バンクの紹介でした。私は他の3社にも登録しており、合計4つのサイトを使っていました。それ以外にも、ハローワークやe-ナースなども求人検索のために使っていました。
ハローワークやe-ナースよりも転職サイトの方が情報を色々と持っているので、ハローワークで仕入れた求人情報を転職会社に持って行って面接をセッティングしてもらうこともありました。
―― 面接は全部で何社受けたのですか?
面接は4つ目の企業でようやく内定をもらえました。履歴書は25から30社ほど送ったんじゃないかな?
初めは履歴書の時点でバンバン落とされていたのですが、途中から面接まで進めるようになりました。
―― 履歴書の書き方のコツはありますか?
履歴書だけでなく面接でも共通しているのですが、相手の会社の即戦力になれるということをアピールすることだと思います。私の事務所は4人しか看護師さんがいないのですが、数が少ないので新人をイチから育てるという余裕は全くありません。
企業での経験は無くても、ひと通りの医療知識と企業で求められている役割をきちんと理解していることを伝えられるような履歴書を作った結果、面接に通りやすくなったなと思います。
―― 内科での経験は転職には活きましたか?
そこは評価してもらえたと思います。やはり臨床経験が無いと実際の社員さんへの指導も出来ないですからね。
―― 他に準備していたことはありますか?
出来るだけ医務室での仕事を具体的にイメージ出来るように努めました。ナースパワーに登録していると、たまに企業での臨時の看護師バイトを紹介してもらえるのですが、そういったバイトを何度かさせてもらい、現場をイメージ出来るように準備していました。
他には、企業で働いている友だちの話をよく聞くようにしていました。病院とは働いている人たちの発想が全く違うので、とても参考になりましたね。未だに慣れない部分は大きいのですが。
―― パソコンスキルは問題無かったのですか?
そうそう、面接ではパソコンスキルを聞かれることも多いですね。実際パワーポイントとエクセル無しじゃ全然仕事にならないですしね。
私は元々パソコンが大嫌いで、家にも無いくらいでした。なので、友達に少し教わったりしましたね。で、そんなに得意では無いのですが面接ではさも得意そうな顔で押し切りました(笑)。実際、そこは働いてから覚えれば良いやと思っていたので。。
―― 実際に働いてみて、病院と最も大きく違う点は何ですか?
やはり土日に思い切り遊べるということに着きますね(笑)
それは冗談として、治療と予防の違いが大きいですね。病院では悪化している症状を治療することが目的ですが、企業では病気になる前の段階であらゆる想像力を働かせて病気になるのを防がなくてはいけません。なので、人や仕事との向き合い方は大きく違いますね。
また、これまでは患者さんに対して1対1の対応をしていれば良かったのですが、今は1対1の対応をしつつ、集団に対しての説明や企画も必要になるのでとても難しいですね。
―― 今は仕事は楽しいですか?
働き出してまだ半年なので、ついて行くのに必死という感じですね。残業になるかもしれないので、平日の夜はあまり予定も入れられない感じです。ただ、仕事のやりがいは病院のときよりも大きいと感じますし、もう少し上手に時間を使えるようになったら楽しいだろうなと思います。
―― 今後の目標などはありますか?
自分で社員さんの健康増進のための企画を考えて、プロジェクトを動かしていけたら良いなと考えています。今は目の前のことでいっぱいいっぱいですが、健康診断をこなしているだけでは働いている意味もないですしね。自分ならではの面白い企画で、楽しく健康的な事業所に出来れば良いなと思っています。
―― 夜遅い時間のインタビューとなってしまいましたが、お忙しい中有難う御座いました!
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企業への転職活動とは言え、病院への転職と比較して大きく違う準備をする必要はありませんが、倍率が高いことが多いので入念に準備をしていく必要があります。
履歴書でもっとも重要なことは「不備をなくす」ことで、その中でも誤字や脱字は最も評価が下がってしまうものです。誤字や脱字は履歴書を書いた後確認していないということになるので、まず書類作成の前提としてNGです。
病棟では、年末に一定数の看護師の退職が見込めるため、通年採用を行っている病院が多いです。しかし、産業保健師は働き手の母数が少なく退職者の予定も把握しづらいため、
産業保健師になるために、必ずしも臨床経験が必須というわけではなく、新卒や未経験でも可能性はあります。ただ、産業保健師の仕事は職場で1~2名程度の保健師さんが業務にあたる
産業保健とは、現在の労働法で定められているところでは『1,000人以上の従業員が在籍する企業で、常勤の産業保健医を選任しなければならない』とされています。
産業医は「常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに1人以上」の産業医を選任しなければならないという法律があります(3000人以上の場合は、2人以上を選任)。
産業保健師の業務の中心は健康診断の管理、保健指導、健康相談、健康予防、メンタルケアなどですが、これは一般企業でも工場でも同じです。ただ、工場では一般企業に比べて職員の怪我
工場と一般企業とで産業保健師の働き方が大きく変わることはありませんが、一般企業の場合は傷の処置などといった治療行為はほとんどありません。
世間で言われているように、製薬企業は新薬開発の競争が激化しており、その中で製薬企業から治験業務を受託するCROや、治験を行う医療機関のサポートを行うSMOからのCRC
CRAは治験を製薬会社から委託されるCRO(医薬品開発業務受託機関)に在籍します。CROは、製薬会社の間で新薬開発の競争が激化している関係でどんどん仕事が増えているという状態
主に医療機器や用具のメーカーに勤め、フィールドナースとも呼ばれます。自社の製品をより多くの病院で正しく使って頂く事で医療業界に貢献するお仕事です。
ナースが企業で働くと一口に言っても、色々な働き方が存在します。産業保健師(企業看護師)には大きく分けて医務室、クリニカルディレクター、治験関連の3つが存在します。