企業立病院で働くということ、その2

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こんにちは。ハナコです。

あっという間に、3月も終わりが見えてまいりましたね。
東京都は先日桜の開花宣言があったのですが…今日は春とは思えない寒さを感じる1日でした。
私の住まい周辺は、5℃。そして脅威の降雪の可能性という天気予報。
もう3月なのに…って、ビックリしてしまいますね。

さて先週「企業立病院で働くということ」について書かせていただきました。
ある程度メリット、デメリットもあるのでは!?という話が出てきましたので、大きなメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

企業立病院で働くメリット

何よりも充実の福利厚生が一番の魅力ではないでしょうか?

そもそも企業立病院は元郵政省(逓信病院)、NTT、鉄道会社、電力会社、自動車メーカなど、誰もが耳にしたことがあるほどの大企業が運営母体となっています。
もちろん、企業立病院で働く医師、看護師も皆さん企業の社員ですから、自然と大企業の社員♪

大企業であるがゆえ、他企業から郡を抜いた福利厚生や労働条件が整っている…というのが一般的。

例えば、

・残業手当がきちんと出ること
・自社製品の社割り(電機メーカーなど)
・自社路線の無料定期(電鉄系)
・労働組合がきちんとある
・有給消化をうまく行っている
・カフェテリアプラン(食事補助、旅行補助など)
・各種手当の充実(扶養手当、住宅手当など)
・退職金制度の充実

個人的に一番魅力だな~と思っているのは、退職金制度です。
どこの病院にも退職金制度ってありますが、事業所によって退職金の計算方法や、取得資格、掛け率などは大きく異なります。

ある民間病院では、新卒の給与が基本給10万円+看護手当10万円+病棟手当3万円+夜勤手当4回8万円で、月給31万円~!賞与は基本給+看護手当も4ヶ月分…
と、こんな給与高めの病院がありました。

賞与も悪くないし、基本給と看護手当の合算で計算してくれるならいいな♪と、思いがちです。
しかし一般的に基本給は退職金に大きな関係が出てきます。
病院によっては基本給与は昇給せず、看護手当が昇給する…などのオリジナルルールがある病院もあるんです。

そんな病院で勤めていると、30年勤続していたのに、退職金は200万円でした…なんて話にもなってしまうケースがあるわけです。

しかし大企業では比較的定期昇給も順調に行われ(春闘で◯◯円のベア要求!なんてニュースを見ますよね?)、退職金の掛け率も民間病院に比べると高めです。
30年勤続をすると、役職によっては3000~5000万円というケースもあります。

やはり大企業の仲間になるのは、魅力がいっぱい!?

企業立病院で働くデメリット

先週の話にも出たように、企業立病院は母体の業績が悪くなると本業に必要ない部分から売却を進めていきます。

日立、東芝、IHIなどの大企業も、本業の業績悪化(中には本業の業績悪化の前に良い時期に売却を進めるケースもあります)のタイミングで、自社の企業立病院を売却しています。

病院のスタッフは、医療従事者ですから売却のタイミングで本社へ引き上げられることはないでしょう。
売却が決まると、ある時から次の事業所の社員へ雇用元がかわってしまう…ということです。

もちろん最終日付けで、退職金などの精算は一旦行われます。
しかし定年時での退職金を考えていた方には、大きな誤算であるでしょう。

 

企業立病院で働くには、メリットもデメリットもあります。
どちらも加味した上で、納得の選択をしていただきたいと思っております♪

 

 

byハナコ

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