産業保健師に必要なスキル

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産業保健師に必要なスキル

スキル

産業保健師になるために、専門知識の習得は必要不可欠なスキルの1つですが、それ以外にも産業保健師として働く中で、求められるスキルがあります。

ここでは、3つのポイントに絞って、産業保健師に必要だと言われているスキルについて紹介します。

コミュニケーション能力

産業保健師は、サポートを必要とする人の話を聞き、相談に乗ります。そして、産業保健師として身につけてきた知識や経験をもとに、的確なアドバイスを行います。

心の内を包み隠さず相談できるように、産業保健師は「相談しやすい雰囲気」を作り「相談しやすい相手」であることが求められます。また、相談者と良い信頼関係を築く必要があります。

産業保健師として信頼されることにより、相談者も心を開き、アドバイスを受け入れてくれるようになります。

既に病気を抱えている人やストレスを抱えている人は、聞く耳を持ってくれやすいですが、現在は健康に過ごしている人などは、健康維持や病気予防のアドバイスを聞いてくれない(実行してくれない)ことが多いので、説得力を伴ったコミュニケーションを図れるようになりましょう。

企画力とアイディア

健康に過ごしている人や社内業務あるいは日常生活に支障を来していない人に、言葉や文字だけで健康維持の大切さを伝え、それに向かって取り組んでもらうことは難しいことです。

そのため、産業保健師は対象者が興味ややる気を持って、率先して参加できるイベントなどを企画し、健康維持のサポートをお手伝いする必要があります。

例えば、毎日のウォーキングは健康維持には大切なことですが、ただ「ウォーキングしましょう」と言ったところで、なかなか実行してくれません。そのような時は「ウォーキングラリー」などのイベントを企画し、ウォーキングを始めるきっかけを作るなど、目的を果たすための工夫をします。

対象者が日々の生活の中で、ウォーキングを心掛けるように仕向けることが、社員の健康維持や病気予防のためには大切です。

管理と調整を行うスキル

産業保健師は、メンタル面と身体面の両面からトータル的な健康をサポートします。

限られた時間で対象者の健康状態や生活習慣、さらには現在の精神状態まで把握しなくてはなりません。また、把握だけではなく、どのようなことが必要なのか?を考え、対象者の健康を管理する必要があります。

生活習慣を見直す必要がある場合には、ハードルを上げ過ぎず、しかし怠けさせない、丁度良いポイントを見つけてあげる調整スキルも必要です。

社員一人ひとりと関わる仕事なので、全体で必要なこと、個別で必要なこと、を分けて考えて、情報を提供し、それらを実践させるように努力をしましょう。

血圧管理

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