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看護師から産業保健師へ転職するには?
近年、非常に人気が高まっている産業保健師。希望者の多さに比べて、採用枠が少なく、「狭き門」の職業としても知られています。
今回は看護師から産業保健師として転職するための方法をご紹介します。
看護師からのステップアップ!
産業保健師の資格を取得するためには、はじめに看護師の資格を取得している必要があります。
つまり、企業などで活躍している産業保健師はあらかじめ看護師の資格を持っており、看護師として病院やクリニックなどで働いていた経験を持つ人も多数います。
憧れの看護師になったものの、病院勤務は夜勤もあり体力的にきつかったり、看護師の仕事は好きだけど残業や休日出勤などがあり育児との両立が難しいなど、様々な理由で産業保健師へ転職する人も珍しくありません。
看護師に比べて残業が少なく、勤務時間も平日の昼間に固定されているなど、産業保健師は「働きやすさ」が大きなメリットとして注目を集めています。
産業保健師になるためには?
看護師から産業保健師に転職するためには、保健師の国家資格を取得する必要があります。
現在、看護師として働いている人は、既に必須資格を取得しているので、保健師養成所に1年通うことにより保健師国家資格の受験資格を得ることができます。
現役で夜勤もこなしている看護師にとっては、働きながら保健師の勉強をすることは非常に大変です。そのため、夜勤のないクリニックなどに転職してから保健師の勉強を始める人も少なくないと言われています。
夜勤手当がなくなることで、給料が下がってしまう可能性はありますが、ステップアップのための勉強期間だと考えれば、必要な過程だと納得できるでしょう。
国家試験を受験する
保健師養成所を卒業したら、保健師になるための受験資格を得ることができます。保健師の国家試験は定期的に行われているので、スケジュールを確認して申請します。
転職活動
保健師の国家資格を無事に取得することができたら、いよいよ産業保健師としての転職活動を行うことができます。
しかし、ここで大きな壁が立ちはだかります。
産業保健師は、1企業に1人のことが多く、さらに離職率が低いため、看護師に比べて圧倒的に求人数が少なく、ほとんど一般に出回りません。ゼロではありませんが、個人で転職活動を行う場合は、根気が必要です。
また、希望の求人を見つけた時、すぐに履歴書や職務経歴書を提出できるように、準備しておくことが大切です。応募が殺到するため、看護師よりも締め切られることが早いことも念頭に入れておきましょう。
効率良く転職活動を行うためには?
ほどんど一般に出回らない産業保健師の求人を見つけるためには、保健師の求人を取り扱う転職サイトに登録しておくことをオススメします。
登録・利用・紹介は完全無料(内定後もお金が掛かることは一切ありません)なので複数のサイトに同時登録することも可能です。
希望エリアや希望職種などのヒアリングや、お仕事の紹介を電話・メールを通じて行うので、一度に多くのサイトに登録してしまうと、対応することや情報を整理することが大変ですが、産業保健師の求人は極めて少なく、タイミング次第の部分もあるため、最低でも3社くらいに登録しておくと良いでしょう。
各サイトによって、一般には出回らない異なる「非公開求人」を持っており、産業保健師の多くは「非公開求人」なので登録しないことには、見つからないと思っても良いくらいです。ただし、登録後も産業保健師の仕事は(求人自体が少ないため)すぐに紹介してもらえないこともあります。
しばらく紹介がないな…と思ったら、また別の転職サイトに登録することも有効な手段と言えます。その際、いつ非公開求人が出るのか分からないので、一度登録した転職サイトは、そのままにしておくと良いでしょう。